エネルギーシステムトレーニング

激しくパンプするクライミングトレーニングの適切な用法/容量

ルートクライミングにおいて、完登を妨げる要因にはいろいろあります。その中で最も代表的なものは持久力要因ではないでしょうか。 体がフレッシュな状態であれば問題なくムーブができるのに、初手からつなげて登ってくると、疲労によってホールドを保持しき…

ボルダリングジムで実行しやすいローカルエンデュランストレーニング(Low Load Density)

クライミングにおける持久力トレーニングでは、易しいグレードのクライミングを長時間行って前腕の回復力を向上させる、ローカルエンデュランストレーニングが重要です。しかしローカルエンデュランストレーニングは、長時間クライミングウォールを占有する…

エネルギーシステムトレーニング(有酸素機構vol.3)

有酸素機構のエネルギーシステムトレーニングについて、前回はクライミングに即したトレーニング(ローカルエンデュアランス)の方法を紹介しました。今回はランニングやスイミングなど、一般的な全身を使った有酸素運動の効果や必要性について確認します。 …

エネルギーシステムトレーニング(有酸素機構Vol.2)

有酸素機構のエネルギーシステムトレーニングについて、前回は体内での生化学的なメカニズムを紹介しました。今回はそのメカニズムをふまえた、最適なクライミングトレーニングの方法論を紹介します。 有酸素機構のトレーニングとしては、クライミング に即…

エネルギーシステムトレーニング(有酸素機構Vol.1)

前回までに、ATP-CP機構、乳酸性機構のエネルギーシステムトレーニングを見てきました。今回は最後の機構として、有酸素機構を紹介します。 運動を有酸素運動と無酸素運動に分けると、クライミングは瞬発的な要素も多く、無酸素運動のイメージが強いです。し…

エネルギーシステムトレーニング(乳酸性機構Vol.3)

前回までに乳酸性機構のエネルギー出力の仕組みとクライミングトレーニングを確認してきました。今回は、乳酸性機構によるエネルギー出力を長持ちさせるサプリメントであるベータアラニンについて紹介します。 ベータアラニンが日本のクライミングシーンで市…

エネルギーシステムトレーニング(乳酸性機構vol.2)

前回は、運動時に体内で起きている乳酸性機構の生理学的なメカニズムを紹介しました。今回はそのメカニズムをふまえて、30秒以上ハイパワーを継続するクライミングに適応するための効率的なトレーニング方法論を紹介します。 前回までの記事は以下を参照くだ…

エネルギーシステムトレーニング(乳酸性機構vol.1)

だいぶ間が空いてしまいましたが、以前紹介したエネルギーシステムトレーニングの続きです。 今回は乳酸性機構です。瞬発系の運動と持久系の運動の中間にあたるような運動で主役となります。今回は体内での生化学的なメカニズムを確認し、次回はメカニズムを…

エネルギーシステムを意識したクライミングトレーニング(ATP-CP機構 vol.2)

ATP-CP機構のエネルギー代謝を構成する主要物質はATPとクレアチンリン酸(CP)ですが、前回、このATPとCPの蓄積量はトレーニングで向上することはなく一定、という話をしました。CPはサプリメントで蓄積量を増やすことができますが、トレーニングによって体が…

エネルギーシステムを意識したクライミングトレーニング(ATP-CP機構 vol.1)

前回の投稿 エネルギーシステムを意識したクライミングトレーニング(全体像) - May the friction be with you! からの続きです。エネルギシステムトレーニングについて、各エネルギー代謝の機構ごとに深掘りしていきます。今回はATP-CP機構の1回目です。 A…

エネルギーシステムを意識したクライミングトレーニング(全体像)

以前からブログ内で何度か言及しているエネルギーシステムトレーニングについて、数回に分けて紹介したいと思います。 今回は全体像を概観し、次回以降、ATP-CP機構・乳酸性機構・有酸素機構のそれぞれについて、仕組みやトレーニングの方法論、有効なサプリ…