クライミングトレーニング

クライミング後に長時間アイシングすることの弊害

前回は非ステロイド系抗炎症薬の常用によるリスクについて考察しました。今回は、同じく炎症を鎮める手段であるアイシングについても触れておきます。 野球でピッチャーが登板した後に肩をアイシングするのと同様に、クライミング後に指をアイシングする事が…

ピンチトレーニングの注意点

ピンチグリップのトレーニングは、以前ピンチブロックに重りをぶら下げて保持する方法を紹介しましたが、もちろんクライミングウォールやハングボードにピンチホールドを取りつけて自身がぶら下がる方法も可能です。 例えば上のInstagram画像のように、緩傾…

スタティックストレッチの利点(trainingbeta podcastからの紹介)

本ブログで何回か紹介しているTrainingbetaのPodcastで新しいエピソードが公開されていました。今回のテーマはストレッチです。 www.trainingbeta.com ストレッチについては、クライミング前後のウォームアップ、クールダウンであったり、クライミングに必要…

東京粉末GARAGEチョークレビュー

少し時間が空いてしまいましたが、東京粉末の被験者クラブ・パブリックに申し込み、サンプル製品の「GARAGE」を使用して自宅トレを行っていました。他チョークとの比較実験を簡易に行ってみたので、使用感レビューと合わせて書いてみます。tokyopowder.com …

beastmakerぶら下がり時間とクライミンググレードの調査アンケート

Stay Homeが全国的に継続しており、自宅にクライミングトレーニング環境を整える人が増えてきました。ハングボードの代表的なブランドであるBeastmakerは、注文が殺到しているようです。 Beastmaker2000 そのような状況をふまえ、Beastmakerにぶら下がれる時…

読書レビュー「コンペで勝つ!スポーツクライミング上達法」木村伸介

既にいくつかのブログや媒体で紹介されていますが、木村伸介さん初の著作となる「コンペで勝つ!スポーツクライミング上達法」が発売になりました。管理人もさっそく購入して読んでみましたのでレビューします。 コンペで勝つ! スポーツクライミング上達法 …

腱・靭帯を強くする栄養摂取(コラーゲンとビタミンC)

クライミングにおける栄養摂取については、観点はいろいろありますが、主に筋力増強の観点でプロテインやアミノ酸の摂取が議論されることが多いです。 一方、腱、靭帯などの軟部組織については、決定打にかける状況で、グルコサミン・コンドロイチン・MSMは…

自宅でできるピンチトレーニング

今回は管理人が自分で行ったクライミングトレーニングの話です。昨年末から両中指の第一関節(PIP)が炎症を起こしていて、フルクリンプ・ハーフクリンプを本気で握ると痛みが出ます。オープンハンドやピンチグリップは殆ど痛まないので、それらのトレーニン…

ホームトレーニングの解説集(covid-19による外出自粛対策)

新型コロナウイルス(covid-19)の感染拡大を受け、アメリカ、ヨーロッパを中心に外出禁止の政府指示が出ているエリアが増え、クライミングジムの休業や岩場の利用禁止・自粛が拡大しています。それを受けてクライマーの間で、(social distancing)をお互い…

BFR(血流制限)トレーニングとクライミング

エネルギーシステムの話は一旦お休みにして、先日購入したトレーニング器具の話をします。 上の写真がそれで、BFRトレーニングを行うためのバンドと空気圧設定ポンプです。BFRはBlood Flow Restriction(血流制限)の略で、バンドを腕や脚に巻いて血流を制限…

エネルギーシステムを意識したクライミングトレーニング(ATP-CP機構 vol.2)

ATP-CP機構のエネルギー代謝を構成する主要物質はATPとクレアチンリン酸(CP)ですが、前回、このATPとCPの蓄積量はトレーニングで向上することはなく一定、という話をしました。CPはサプリメントで蓄積量を増やすことができますが、トレーニングによって体が…

エネルギーシステムを意識したクライミングトレーニング(ATP-CP機構 vol.1)

前回の投稿 エネルギーシステムを意識したクライミングトレーニング(全体像) - May the friction be with you! からの続きです。エネルギシステムトレーニングについて、各エネルギー代謝の機構ごとに深掘りしていきます。今回はATP-CP機構の1回目です。 A…

エネルギーシステムを意識したクライミングトレーニング(全体像)

以前からブログ内で何度か言及しているエネルギーシステムトレーニングについて、数回に分けて紹介したいと思います。 今回は全体像を概観し、次回以降、ATP-CP機構・乳酸性機構・有酸素機構のそれぞれについて、仕組みやトレーニングの方法論、有効なサプリ…

データドリブンなクライミングトレーニング(Lattice Training)

これまで本ブログでは、クライミングのトレーニングやリハビリの方法自体について取り上げてきましたが、今回はそこから少し離れて、クライミングの実力向上に影響する要素を明らかにする研究の状況であったり、それらの研究に寄与するデータを大きくスケー…

疲れてくると肘が上がる理由(チキンウィング)

少し長いボルダリング課題であったり、ルートクライミングをやっているとき、疲れてきて落ちそうになってくると、肘が上がってくる経験はありませんか。この肘上がりですが、人間の体の構造上、故障に繋がりやすい動きと言われています。肘上がりが起きる理…

目新しいトレーニングに無闇に飛びつかない(シャイニーオブジェクト症候群)

本ブログを始めて一ヶ月弱経ちました。その間に紹介したトレーニング/リハビリ方法は、古くから提唱されている内容もあれば、比較的目新しい内容も含んでいます。 もし有効と思える内容があれば、一次情報を確認の上、トライしていただくのもよいと考えます…

疲労回復度合いでトレーニング量を調節する話(オートレギュレーション)

クライマーの性として、日々のトレーニングを行なう際に、楽しいからついつい登り過ぎてしまって、気づいたら指が痛い、肩が痛い、なんていう事があるかと思います。きちんとウォームアップ、クールダウンを行なうのはもちろんですが、やり過ぎ防止の観点で…

フルクリンプ鍛えるべきか問題(海外編)

カチ持ちを個別に鍛えることの是非が、昨年末にTwitterのタイムラインで賑わっていました。 カチ持ち(アーケ)は前腕筋にちょびっと手掌筋が動員され保持感増しますが敢えてのカチトレはすべきでない指関節を一生変形拘縮させてしまう覚悟のあるプロクライマ…

フィンガーボードで筋肥大できるか(アイソメトリックの話)

クライミ ングにおいて重要な筋肉は何かという議論には、様々な考え方がありますが、間違いなく最重要の一つとして挙げられるのは、前腕にある、指を曲げるための筋肉(指屈筋)です。指屈筋の筋力は、実際のクライミングでももちろん鍛えられますが、フィンガ…

弱い環になり得る要素(肉体的要因編)

クライミングには様々な能力が求められます。細かいホールドを瞬間的に掴むためのパワー、効率的に動くためのテクニック、落ちたら怪我をするような場面でも冷静に集中して動くためのメンタルなど。 そのどれか一つでも、極端に弱いものがあれば、クライミン…

クライミングの故障予防・リハビリに特化した書籍「Climb Injury Free」

クライミングを継続して行なっていると、どうしても肩、肘、指など、メンテナンス不足・オーバーユースで故障してしまうことがあります。故障したら、まず整形外科を受診して原因を特定の上、適切なリハビリテーションを行なうのが基本となりますが、自宅で…

クライミングで1日2回にトレーニングを分けることのメリットと注意点

クライミングトレーニングを長時間続けていると、最後の方の時間帯では疲れが溜まり、惰性でトライして落ちるだけになってしまうことはありませんか?トレーニングの質を上げるため、1日の中でトレーニングを短い2つのセッションに分ける方法を採用するクラ…