beastmakerぶら下がり時間とクライミンググレードの調査アンケート
Stay Homeが全国的に継続しており、自宅にクライミングトレーニング環境を整える人が増えてきました。ハングボードの代表的なブランドであるBeastmakerは、注文が殺到しているようです。
そのような状況をふまえ、Beastmakerにぶら下がれる時間とクライミンググレードについて、調査アンケートが行われていますので紹介します。以下リンクから実施できます。英語ですがクライマーには読みやすい内容なので、興味がある方は実施してみてはいかがでしょうか。
アンケート実施元は、Grippyというクライミングトレーニングログアプリを開発しているメーカーです。標準的なハングボードを使用してクライミング能力のデータ収集を行っているのは、データドリブンなクライミングトレーニング(Lattice Training) - May the friction be with you!で紹介したLattice Trainingが有名ですが、LatticeのハングボードよりBeastmakerの方が普及している印象なので、面白い試みだと思います。
必要な用具
- Beastmaker1000 もしくは Beastmaker2000
- ぶら下がれるバー もしくは ガバホールド
これだけなので、比較的実施のハードルは低いと思います。Beastmaker1000はガバホールドもありますので、2点目は不要です。Beastmaker2000の場合は、バーは公園の鉄棒などでも代替可能です。
アンケート項目
クライミンググレード
- 複数日トライしてRPできた最高グレード
- 1日でRPできた最高グレード
- フラッシュできた最高グレード
- コンスタントにフラッシュできるグレード
グレードについては、各国で様々なグレード体系があります。クライミングの調査・研究において、この様々なグレード体系は悩みの種だったようです。クライミングの調査・研究の国際協会であるIRCRA(The International Rock Climbing Research Association)は、クライミンググレードを統一的な尺度(IRCRAスケール)に変換できる表を提供しています。
https://www.ircra.rocks/single-post/2016/09/12/Reporting-Grades-in-Climbing-Research
例えば、フレンチグレードの6b+であれば、IRCRAスケールでは14となります。ボルダーのVグレードでは、大体V1に該当します。
今回のアンケートでも、IRCRAスケールで回答するようになっています。クライミンググレードの自己申告する際に悩みがちなグレード体系について、完全ではないものの一つの指針として興味深いなと思います。
フィジカル能力
- Beastmaker1000もしくは2000の14mmエッジに両手でぶら下がれる時間
- 懸垂の回数
- ハンギングレッグレイズの回数
14㎜はBeastmaker1000と2000両方に共通しているエッジサイズです。Beastmaker1000では上段の左右端、Beastmaker2000では下段の左右端のエッジになります。
ハンギングレッグレイズは、バーにぶら下がって、足をまっすぐ延ばした状態で90度まで持ち上げるワークです。