クライミングイベント「Summer Camp 2021」に参加した感想【後編】
前回の記事「クライミングイベント「Summer Camp 2021」に参加した感想【前編】 - May the friction be with you!」の続きです。
今回は「Summer Camp 2021」のマスタークラスに、MABOOで参加してきた際の記録と感想です。
イベント形式
イベント形式はクライムパークベースキャンプ入間店での形式と概ね同じです。MABOOでは、会場の広さの関係上、8/13~8/24の期間はマスタークラスとエキスパートクラスのみの課題がセットされていたため、その点が異なります。
課題数とトライ時間
必須課題
各クラスそれぞれ15課題あり、90分間で登るのは変わりません。
ルーキーとミドルのクラスが無いので、必須課題の総数は20課題と少なくなっており、10課題を両方のクラスで共有しています。
- マスター 11~25番
- エキスパート 16~30番
選択課題
選択課題も確か全部で20課題(31番~50番)だったと思います。ぶっちゃけ、半分以上は触りすらしなかったのでよく覚えていないのが正直なところです。その中から10課題を自由に選択して登ります。トライ時間は60分です。
トライ結果
必須課題
- 完登 6課題
- ゾーンのみ 2課題
- ゾーン未到達 7課題
課題番号が小さい順(おそらく難易度も易しい順)にトライしていきました。21~25番はトライに至らず、11番~20番の10課題を繰り返しトライ。トライした課題の体感グレードは、ボルダリング検定のグレード感で言うと、一番易しい課題が4級くらい、残りは2~3級くらいでした。ベースキャンプのミドルクラスでも、マスタークラスと被っている課題をトライしていますが、それと比べるとMABOOは難し目に感じました。
選択課題
31~34の4課題が完登、その他はゾーン未到達という結果でした。こちらも体感グレードは必須課題と概ね一緒です。
能力測定結果
後日、以下のチャートが送られてきました。
ミドルと反対で、コーディネーションが得意という評価になりました(笑)。それはあとで考察するとして、その他にはパワーが不足しているという評価となりました。ミドルレベルでは課題として表れてきませんでしたが、マスターレベルの課題の強度になってくると、真っ向勝負するパワーが不足しているということかもしれません。
イベントに参加して感じたメリット
多彩な課題に触れる事で、真に不得意な側面に気づく事ができる
本イベントは完登数とゾーン数だけが評価の材料になるので、評価の正確性には限界があります。たとえば、今回ミドルではコーディネーションが苦手、マスターではコーディネーションが得意という評価になりました。このような事が起きるのは、ある程度しょうがないでしょう。同じ完登でも、トライ数によって得手不得手の評価は変わるでしょう。また、コーディネーション能力を評価したい課題でも、想定と違ったスタティックムーブで登られてしまうなんてこともありそうです。
一方、イベントでは非常にバラエティに富んだ課題に多数トライする事ができます。そのため、評価結果の数字だけでは見えてきませんが、個々の課題レベルで振り返る事で、真に不得意な側面に気づく事ができます。
今回、自身のクライミングについて気づいた点を以下に書きとめておきます。
- 横っ飛びのダブルダイノが苦手
ミドルではダブルダイノの2課題が登れませんでした。一方マスターでは3課題のダブルダイノが登れました。登れなかった課題に共通しているのは、2つとも、手と足の連動で大きく距離を出して横に飛ぶダブルダイノだったということです。上方向に飛ぶダブルダイノは問題なかったので、横に飛ぶ際の体の動かし方に何か欠点があるのかもしれません。
- スラブについたハリボテを走るコツ
ミドルクラスが終わった後、コーディネーションが苦手過ぎると思って反省し、楢崎智亜くんのコーディネーション講座の動画を見返しました。以前この動画は見た事がありましたが、実際にコーディネーション課題にトライした直後に見直すと、あまり実践できてなかったです。特に、「④前後の動きを意識する」は、すっかり忘れてました。マスタークラスで前後の動きを意識するようにしたら、スラブのハリボテを走る課題が明らかに楽になってびっくり。
- 緩傾斜のムーブ解読力が足りない
個人的にはムーブの解読力に自信がありました。しかし、緩傾斜についてはムーブの蓄積が全然足りてなかったようです。今回、スラブやコーナーの課題でムーブ解読に手間取り、見当違いのムーブで無駄トライを重ねてしまいました。
意図的に緩い傾斜の課題にトライする機会を増やして、いろいろなパターンに慣れる必要がありそうです。