2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

データドリブンなクライミングトレーニング(Lattice Training)

これまで本ブログでは、クライミングのトレーニングやリハビリの方法自体について取り上げてきましたが、今回はそこから少し離れて、クライミングの実力向上に影響する要素を明らかにする研究の状況であったり、それらの研究に寄与するデータを大きくスケー…

疲れてくると肘が上がる理由(チキンウィング)

少し長いボルダリング課題であったり、ルートクライミングをやっているとき、疲れてきて落ちそうになってくると、肘が上がってくる経験はありませんか。この肘上がりですが、人間の体の構造上、故障に繋がりやすい動きと言われています。肘上がりが起きる理…

目新しいトレーニングに無闇に飛びつかない(シャイニーオブジェクト症候群)

本ブログを始めて一ヶ月弱経ちました。その間に紹介したトレーニング/リハビリ方法は、古くから提唱されている内容もあれば、比較的目新しい内容も含んでいます。 もし有効と思える内容があれば、一次情報を確認の上、トライしていただくのもよいと考えます…

疲労回復度合いでトレーニング量を調節する話(オートレギュレーション)

クライマーの性として、日々のトレーニングを行なう際に、楽しいからついつい登り過ぎてしまって、気づいたら指が痛い、肩が痛い、なんていう事があるかと思います。きちんとウォームアップ、クールダウンを行なうのはもちろんですが、やり過ぎ防止の観点で…

フルクリンプ鍛えるべきか問題(海外編)

カチ持ちを個別に鍛えることの是非が、昨年末にTwitterのタイムラインで賑わっていました。 カチ持ち(アーケ)は前腕筋にちょびっと手掌筋が動員され保持感増しますが敢えてのカチトレはすべきでない指関節を一生変形拘縮させてしまう覚悟のあるプロクライマ…

フィンガーボードで筋肥大できるか(アイソメトリックの話)

クライミ ングにおいて重要な筋肉は何かという議論には、様々な考え方がありますが、間違いなく最重要の一つとして挙げられるのは、前腕にある、指を曲げるための筋肉(指屈筋)です。指屈筋の筋力は、実際のクライミングでももちろん鍛えられますが、フィンガ…

弱い環になり得る要素(肉体的要因編)

クライミングには様々な能力が求められます。細かいホールドを瞬間的に掴むためのパワー、効率的に動くためのテクニック、落ちたら怪我をするような場面でも冷静に集中して動くためのメンタルなど。 そのどれか一つでも、極端に弱いものがあれば、クライミン…