クライミングイベント「Summer Camp 2021」に参加した感想【前編】

先日、クライミングイベント「Summer Camp 2021」に参加してきました。

 

 

本イベントは、「チャートでわかる!クライマーのクライマーによるクライマーのための能力測定会」と銘打たれています。用意された課題を登り、その結果によって、以下5つの能力を評価し、チャートに可視化してくれます。

 

  • ベーシック(基礎力)
  • コーディネーション
  • フットワーク(足技)
  • ホールディング(保持力)
  • パワー

 

クラスは、普段登っているグレードを目安に、以下の4つに分かれています。

 

  • ルーキー 5級程度
  • ミドル 4級程度
  • マスタ 3級程度
  • エキスパート 2級程度

 

2日間に分けて、ミドルクラスとマスタークラスに参加してきましたので、それぞれの結果と感想を書きとめておきます。本記事はまずミドルクラスについてです。

イベント形式

ミドルクラスは、クライムパークベースキャンプ(入間店)で参加してきました。その際の形式は以下のような感じでした。他の会場だと少し違うかもしれません。

課題数とトライ時間

必須課題と選択課題があり、それぞれ課題数とトライ時間が決まっています。

必須課題

必須課題は、各クラスそれぞれ15課題あり、90分間で登ります。全ての課題は、ゴールの他に、課題の途中にゾーンホールドが指定されています。各課題のトライ結果は、完登、ゾーン獲得、ゾーン未到達のいずれかとなります。

全クラス合わせて必須課題は30課題用意されており、各クラスの課題の一部は、他のクラスと共有しています。

  • Rookie 1~15番
  • Middle 6~20番
  • Master 11~25番
  • Expert 16~30番

他のクラスと課題を共有している、ということからわかる通り、Middleの課題の中でもグレードはばらつきがありました。以前受けたボルダリング検定のグレード感と照らし合わせると、Middleの課題で最も多かったのは5級~4級程度で、5級未満や3級程度の課題も少しあったかなという印象です。

選択課題

選択課題は全部で30課題(31番~60番)用意されており、その中から10課題を自由に選択して登る形式です。難易度は、大体、番号が大きくなるにつれて難しくなるようにセットされていました。トライ時間は60分です。

課題をトライ前に10課題選んでおかなければいけないのか、については明確にルールはなさそうでした。そのため、トライする課題数を10課題と決めないで、番号の小さい順に登れる課題を登っていくことにしました。トライ終了後、登れた課題の中から、番号の大きいもの10課題を選び、ジャッジシートに記入して報告しました。

簡単そうな課題をトライせずに、登れるかどうかギリギリの課題に集中するという手もありましたが、シンプルに登れる課題を登っていく戦略です。

トライ結果

必須課題

  • 完登 13課題
  • ゾーンのみ 0課題
  • ゾーン未到達 2課題

登れなかった2課題はコーディネーション課題でした。1つはクラッチで止めるトリプルダイノ、もう1つはスラブのボリュームを走る系です。

完登の13課題を更に分類すると、

  • 1~2トライ 11課題
  • 4トライ 1課題
  • 10トライ程度 1課題

4トライは、スラブを走る系のコーディネーション課題でしたが、スタティックムーブで無理やり登ったもの。10トライ程度かかった課題は、スラブの保持課題でした。

選択課題

登れたのは31~36番、38番~42番、46番。比較的簡単と思われる中で取りこぼした37番は横っ飛びダブルダイノの課題でした。42番はトウキャッチ系のコーディネーションで、今回のイベント中、唯一コーディネーションで登れた課題になりました。

能力測定結果

後日、以下のチャートが送られてきました。

 

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コーディネーションが苦手という評価となりました。今回登れなかった課題がことごとくコーディネーション系の課題でしたし、もともと足が切れるダイナミック系のムーブに苦手意識があったので、想定通りの結果です。

一方、その他の能力については差が出ませんでした。ミドルレベルの課題であれば、コーディネーションを除けば、登るのに十分な能力を有していると解釈できそうです。

感想

トライ開始直後は比較的さくさく登れて余裕かなと思いましたが、課題数が多く、体の芯まで疲れました。90分で15課題、60分で10課題なので、全部一撃すれば1課題6分程度となり、回復時間が十分確保できます。しかし、何課題か苦手な課題があると、たちまちトライ数が積み重なります。ちゃんと数えていませんが、平均して2分に1トライは出したかなと。

グレード感については、MABOOのインスタアカウントでアドバイス動画があげられており、参考になりました。曰く、ベーシック以外の側面(コーディネーション、フットワーク、ホールディング、パワー)を測定する課題は、尖った要素を評価するためにグレードが辛く感じるはず、とのことです。

確かに、登れなかったコーディネーション課題や、10トライ程度かかったスラブ課題は、4級の範囲だとかなり辛いなと感じました。

総体としては、今回ミドルというクラスで参加したことは、正解だったかなと感じます。時間内に多くの課題にチャレンジすることができたので、イベントを存分に堪能できましたし、そのクラスの中で相対的に自分の弱い能力を確認することもできたので。

クライムパークベースキャンプ入間店では、2021/8/31(火)まで参加できます。興味のある方は是非参加してみてください。

 

次回はMABOOで参加してきたマスタークラスの模様をまとめます。