2021年の振り返りと2022年の目標

2022年になりましたので、昨年の振り返りと合わせて、目標設定を行っておきます。秋冬はずっとクライミングシーズンなので、年末年始を挟んでもやる事はあまり変わらないのですが、区切りをつける意味を込めて。

2021年の振り返り

2021年のトレーニングやクライミングの経過は、数ヶ月ごとに記事にまとめていました。

1月〜3月

4月〜8月

9月〜12月

詳細はそれらの記事に記載したので、今回は目標達成状況だけサラッと振り返ります。

2021年の目標は以下2点でした。どちらも目標達成できたと捉えています。

  1. 怪我の完治
  2. 岩場での二段完登

1点目は、長く苦しんだ指の故障にひと段落をつける事ができました。岩場で、痛みを気にせず、本気でトライできるようになり、大変満足しています。秋のシーズンになって、新たに少し肘を痛めてしまいましたが、大きく悪化しなかったのでよかったです。

2点目は、秋のシーズンに、何本か二段とグレーディングされた課題を登る事ができました。グレードが不確かな課題もありますが、合わせ技一本という事で良いかなと捉えています。

二段というグレードの課題が登れたのはおよそ7年ぶりで、子供が生まれる前のベースラインに遂に戻る事ができました。

岩には概ね平日に半日休を取るか、休日の午前中に行きました。休日は、以前ですと、私が一人で外出するのを子供が極端に嫌がるので、なかなか行けませんでした。しかし、子供もだんだん分別がついてきて、土日のうちの半日くらいなら、外出を渋々受け入れてくれるようになったので、だいぶ岩に行く時間が捻出しやすくなりました。

2022年の目標

2022年は一言で言うと、一撃で登る能力を向上する年としたいです。

具体的には、以下の3点を目標にします。

  1. 岩場での二段の完登
  2. 岩場での1級のフラッシュ
  3. 岩場での5.11cのオンサイト

ボルダーの難易度追求は、現状グレードで経験を広げる

1点目はボルダーの難易度追求です。今年は無理せず、昨年と同じグレードの再登を目標とします。

ボルダーの実力は、全てのクライミングの基本なので引き続き追求していきたいところです。しかし、2022年は45歳になり、1年で1グレード上げるのは、あまり現実味が感じられません。そこで、同じグレードを何本か登って経験を積むことを目標にします。

一撃で登れるグレードの底上げを目指す

2点目、3点目は、何度もトライして登る限界グレードではなく、一撃で登るグレードの底上げを目指します。

2点目に挙げた岩場でのボルダリングにおけるフラッシュは、今まで余り意図的に狙ってトライした事がありませんでした。個人的な趣味嗜好の話で、ボルダリングにおいて一撃で登るということに、それほど興味がないのが理由です。

しかしながら、ボルダリングに比べてリードクライミングは時間がかかるので、なかなか行く機会がありません。気づいたら、もう何年も岩場で一撃にこだわったクライミングをしておらず、勘が鈍っている気がします。ボルダリングであっても、緊張感を持って一撃を狙っていく経験を積むのもよいかと思い、目標に入れてみました。

岩場でのリードクライミングへの復帰

3点目は、子供ができてからなかなか行けていないリードクライミングに少しずつ復帰するための取っ掛かりと考えています。ハードなレッドポイントもやりたいですが、通いこむ時間を確保するのは現実的では無さそうです。そのため、手っ取り早く決着のつくオンサイトクライミングを中心に取り組みます

岩場でのオンサイト最高グレードは5.11cなので、そのベースラインに戻す事を目標にします。最後に登ったのは小川山の屋根岩一峰にある「河」で、もはや2014年までさかのぼります。リードクライミング自体も、2015年に子供が生まれてからは、御前岩に一回行ったきりです。勘を取り戻しながらになるので、ベースラインに戻すだけでも充分高いハードルになる筈です。

2022年の全体スケジュール

ライミングに集中する期間とトレーニングに集中する期間のメリハリはつけたいので、それほど綿密なスケジュールではありませんが、目安的に全体スケジュールを作成しています。

f:id:takato77:20220103100553j:plain6月〜9月はシーズンオフと捉えて、レーニングに集中。それ以外の期間は、岩でのクライミングを主目的に置きながら、緩やかにクライミング能力を向上できるように計画します。具体的には、2ヶ月トレーニングして1ヶ月緩やかにテーパリングする形で、調子の波をつけていくつもりです。

グレードは目的ではないが、指標・目標として機能する

目標としてはグレードの数字だけ羅列しましたが、もちろん具体的にトライしてみたい課題は念頭にあります。それらを目標に設定してもいいのですが、なかなか予定通りにトライするのは難しいものです。岩の行き先は、気温や天候などの条件によってちょくちょく変わります。また、仕事やプライベートの状況が大きく変わって、調子のピークと岩場のピークが合わない事もあります。

仮に目標の課題を1つだけ決めておくとすると、年単位で捉えても、打ち込むだけの機会が充分に得られずに終わる事もありえます。そのため、目標としてはグレードを設定しておき、課題はその時々の条件に合わせて選ぶやり方がフレキシブルで気に入っています。

自分にとって、グレード自体はクライミングの目的ではありません。つまり、グレードを上げるためにクライミングをしているわけではないということです。一方、登りたい課題は山ほどあり、それらの多くは今の実力だと登れる気がしないものばかりです。登れるグレードを向上させるのは、本来の目的である「登りたい課題を登る」ために必要な条件になります。

グレードは数字なので、指標・目標としてわかりやすいというメリットがあります。順調に進んでいるかいないかをチェック・判断するためのツールとしては、こんなに便利ものはありません。本来の目的である「登りたい課題を登る」事の達成に向けて、今後も有効に活用していくつもりです。